姫路で10月に開催予定の観光誘致イベント「姫路城応援フェスティバル2013」をPRしようと6月6日・8日、同イベントを主催する市民団体「ツイッター姫路交流会」のメンバーらが2府2県・240キロにわたる自転車キャラバンを実施した。
キャラバンは、同交流会メンバーの駒田かすみさんが計画。姫路城ゆかりの武将・黒田官兵衛にまつわる戦国時代のエピソード「中国大返し」にならい、岡山県から兵庫県、大阪府を経て京都府まで2府2県・240キロを自転車で走破することで、沿道に向け同フェスの開催をアピールしようというもの。
「中国大返し」は、1582(天正10)年に羽柴秀吉が黒田官兵衛とともに、備中高松城(岡山市北区)から姫路城を経て大山崎(京都府)まで大軍を率いて行軍したとされるエピソード。京都で起こった「本能寺の変」の首謀者・明智光秀との対決を期し、約200キロを数日で踏破したと伝わる。
キャラバン初日の6日は、9時に駒田さんら9人が自転車と伴走車に分かれて備中高松城を出発。同フェスの開催を知らせる親書を手に岡山県と岡山市、備前市(以上岡山県)の庁舎を訪れながら東へ向かった。兵庫県内では、上郡町や相生市、たつの市(揖保川総合庁舎)、太子町も訪問。19時に姫路城へ入った。
2日目の8日は、4人が参加。同交流会メンバーらの見送りを受け8時15分に姫路城を出発した。途中尼崎城や有岡城(伊丹市)など官兵衛ゆかりの城跡を訪れながら大山崎へ。19時にゴール地点の大山崎町歴史資料館前に着いた。
「沿道の訪問先では温かい歓迎を受けることができた」と、両日にわたり伴走車で自転車のサポートにあたった塚本隆司さんと安室満宜子さん。「2府2県にまたがる官兵衛ゆかりの地同士のつながりを実感するとともに、自分も良い経験ができたと思う。キャラバンの成功を10月に開催する応援フェスの成功につなげたい」と締めくくった。
同キャラバンの様子は、15日・16日に地元ケーブルテレビ「ウインクひめじチャンネル」の「神戸新聞ニュース」で放映予定。放映時間は両日とも8時~、21時~。
「姫路城応援フェスティバル2013」は10月5日・6日に開催。