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姫路駅前に「はじまりのオブジェ」-高校生ら制作、新公共庭園をPR

作品展示の準備にあたる香寺高校美術工芸部の生徒ら。姫路駅前の公共庭園「サンクンガーデン」(姫路市駅前町)で。4月30日(写真提供=姫路駅前広場活用協議会)

作品展示の準備にあたる香寺高校美術工芸部の生徒ら。姫路駅前の公共庭園「サンクンガーデン」(姫路市駅前町)で。4月30日(写真提供=姫路駅前広場活用協議会)

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 姫路駅前の公共庭園「サンクンガーデン」(姫路市駅前町)で現在、地元高校生らが手掛けた美術作品「はじまりのオブジェ」が展示されている。

4月30日に供用が始まった「サンクンガーデン」

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 4月30日に供用が始まった同庭園。東西約70メートルで、南北約24メートル。面積は約1700平方メートル。構造は吹き抜け式で、同日開業した駅ビル「ピオレ」と3月にリニューアルした地下街「グランフェスタ」の間に姫路市が設けた。同ビル地下1階と地下街の床面とで生じた段差を緩和するとともに、リニューアル前の地下街で整備が遅れていた排煙設備や避難通路の機能も兼ねる。

 同庭園のデザインは、かつて付近に水をたたえていた姫路城の外堀をモチーフにしたもの。堀の水を表す人工水路を中心に、飛び石や石積みのベンチ、木製デッキなどを設ける。展示には、庭園北側を飾る石積みの壁面内に埋め込まれた「飾り窓」(ショーウインドー)を利用。地元高校3校の生徒が制作したオブジェ4体を4つの窓に飾る。来園者が西から順に窓を鑑賞することで、一話完結のストーリーを感じ取ってもらう趣向。同庭園を市民レベルで活用していくことを提言する「姫路駅前広場活用協議会」(岩端町)の呼び掛けに、高校生らが応じたことで展示が決まった。

 「従来は歩行者が立ち止まる場所さえなかった駅前に、誰でも利用できる庭園が生まれたことを広く伝えようと企画した展示」と同協議会の谷本あけみさん。「オブジェは、『始まりから何かが生まれる姿』と『これからの姫路』がテーマでありストーリー。くつろぎながら鑑賞してもらうことで、新たな公共空間の可能性を感じ取ってもらえれば」と話す。

 展示期間は、現在展示中の香寺高校美術工芸部=17日まで、龍野北高校総合デザイン科=17日~6月3日、琴丘高校美術部=6月3日~17日。

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