姫路市内の郵便局で現在、市内在住の版画家・岩田健三郎さんの作品をデザインした記念切手シートが販売されている。
「暮らしのすぐそばに 姫路城」と題して販売中の同切手シート。姫路城をデザインした記念切手が欲しいという地元からの要望を受け、岩田さんが自作の版画を無償で提供。発行が決まった。80円と50円の切手は、いずれも10枚つづりのシート単位での販売。切手には、1枚ごとに異なるデザインで城周辺の情景などを写した版画が入る。シート内には、80円では城下町と城の、50円では梅と城の版画も大きくあしらう。
昨年12月に発行し、発行部数は80円と50円が各3000部の計6000部。「反応は上々だが、地元ではあまり知られていない様子」と、同切手を取り扱う姫路大野町郵便局(姫路市大野町、TEL 079-282-6007)の保城泰三局長。「姫路のシンボルであるお城を、姫路を代表する作家の版画で楽しめる切手。数に限りがあるため、早めの入手を勧めたい」と話し、PRに努める。
「収集欲をくすぐる切手。アート面での価値も高いと感じる」と切手コレクターの水野雅滋さん(姫路市在住)。「収集のみならず、実際に使用することで市外の人にも喜ばれそうなデザイン。観光客が土産として購入すると、旅の思い出にもなりそう」と話す。
価格は、80円シートが1,200円、50円シートが900円。両シート共に市内の郵便局(簡易局は除く)93カ所に限っての販売。通信販売は行わない。