姫路城大手門前で姫路菓子組合(姫路市下寺町)が運営する地場産品アンテナショップ「姫路の宝蔵」(本町、TEL 079-283-7237)が、観光客向け記念撮影ポイント「姫路城顔出し看板」を設置して約1カ月がたった。
同看板は、姫路周辺のソーシャルメディアユーザーらがつくる市民団体「ツイッター姫路交流会」が、姫路市による「平成24年度姫路城応援事業」の公募に応じ同市へ提案。補助金の一部を活用し、同交流会がデザインした姫路市非公認のゆるキャラ「ツイ姫」などを描いて製作した。9月には、同交流会が開催した「姫路城応援フェスティバル」でお披露目。フェスティバル終了後に同市への寄贈を申し出たが、「市から色よい返事をもらえず、看板が宙に浮いてしまった」と同交流会の羽山真司さんは振り返る。
事態を受け同交流会では、看板の新たな寄贈先をインターネットで募集。市内をはじめ遠くはバンコク(タイ)など約10の事業所や個人からの申し出があった。同交流会は、当初看板の設置を予定していた姫路城に近く、観光客に喜んでもらえる機会にも恵まれていることから、寄贈先に同アンテナショップを選んだ。
同店では、移動用に車輪を設けるなど看板をカスタマイズ。11月中旬から和菓子店「杵屋」(二階町)が運営するカステラまんじゅう「お城やき」の実演販売コーナー前に設置している。
「観光客からは、記念撮影ポイントとして好評を得ている。店に足を向けてもらえるきっかけにもなる」と杵屋社長の内藤浩一さん。「今後も観光客への『おもてなし』に同看板を役立てていきたい」と話す。
「同看板を製作した意図は、ブログやホームページのほか、ツイッターやフェイスブックといったソーシャルメディアへの『投稿ネタ』として観光客に利用してもらうこと」と羽山さん。「投稿が、姫路城のPRにつながれば」と期待を寄せる。
設置時間は9時~17時で店の営業時間に準じる。