スマホで使える無料アプリ「プラスAR」で11月30日、姫路市の公式ゆるキャラ「しろまるひめ」をスマホの画面上に呼び出して記念撮影などを楽しめるコンテンツの期間限定配信が始まった。
AR(拡張現実)と呼ばれる技術を盛り込む同アプリ。開発はサンウェル(東京都渋谷区)で、「姫路城でしろまるひめ」と「『姫路』でしろまるひめ」の2コンテンツを姫路市から受注。現在は、両コンテンツを含む7コンテンツを同アプリ上で配信している。
両コンテンツのうち「姫路城でしろまるひめ」では、スマホのGPS機能を活用。ユーザーが姫路城三の丸広場など特定の観光スポットでコンテンツを立ち上げ、カメラのレンズを姫路城大天守修理見学施設「天空の白鷺(しらさぎ)」などに向けると「しろまるひめ」がスマホ画面上に出現。「しろまるひめ」を背景に入れ記念写真などを撮影できる。
「『姫路』でしろまるひめ」では、カメラのレンズをポスターやパンフレット、案内板などの対象物に向けるとアプリが持つOCR(光学文字認識)機能が働き対象物上の文字をスキャン。「姫路」の2文字のスキャンと認識に成功すると「しろまるひめ」が画面上に現れ、「姫路城でしろまるひめ」と同様に記念撮影などを楽しめる。
「ゲーム性を持つコンテンツを無料提供することで来訪者を増やすことが目的」と姫路市観光交流推進室の鈴木孝典さん。「コンテンツで利用できる観光スポットの拡大や、対象物に『himeji』のローマ字を加えるといったバージョンアップもできればと考えている」と続け、「なかなか『しろまるひめ』が画面に登場してくれないといった事象も見られるようだが、コンテンツの主人公がゆるキャラなだけに、そこは『ゆるく』楽しんでもらえれば」と話し、利用を呼び掛ける。
コンテンツの配信は2014年3月までを予定。