姫路の女性らで作るグループ「ちいさいおうち」が神戸のギャラリーで開く山野草リースの展示販売会「里山からのおくりもの カントリーリース展」に向け、同グループのアトリエで現在、リース作りがたけなわを迎えている。
姫路市在住の伊藤恵美さんら女性6人で作る同グループ。約30年間にわたり地元の子どもらを貸し出し対象とする私設図書館「大塩にこにここども文庫」(同市大塩町)の運営に携わる傍ら、18年前からは山野草を材料にリースを製作。フリーマーケットなどへの出展を続けてきた。
7年前からは神戸のギャラリーでもリース展を開催。「都市部で暮らす人にも山野草リースの魅力を知ってもらいたいと、クリスマス前の数日間限定で神戸に『進出』している」と伊藤さん。「ことのほか喜んでもらえることを励みに、7回目を迎えることができた」と振り返る。
材料となる山野草は、地元の里山や海辺で自生するもの。一部はメンバー宅の庭先でも栽培する。採取は、11月中旬から下旬にかけて一斉に行うといい、「里山が鮮やかに色付く時期を待ちかねて採取する」と伊藤さん。「リースを作る作業も楽しいが、山や海辺を歩いて採取に当たるひとときもまた格別」と話す。
リースは、アケビやクズ、フジ、ヤマブドウなどのつる性植物で作る輪をベースに、マツやヒノキ、センダン、ノイバラ、ソテツ、ツバキ、コウヨウザン、ゲッケイジュ、モミジバフウなどの種や実、葉をあしらって作る。取材日の11月28日にも同文庫2階のアトリエにメンバーらが集まり作業。独特の香気が漂う中で床一面に材料を広げ、リース作りに取り組む姿が見られた。
「リースに込めた里山の恵みを神戸の皆さんに届けることができれば」と伊藤さん。同展開催に向け、連日の作業が続く。
同展開催は、ギャラリーMiyake(神戸市中央区、TEL 078-332-2688)で12月6日~9日。開催時間は11時~18時(9日は17時まで)。入場無料。