平成の大修理が続く姫路城(姫路市本町)で11月27日、姫路城大天守修理見学施設「天空の白鷺(しらさぎ)」が100万人目の入館客を迎えた。
2009年に始まった大修理(姫路城大天守保存修理事業)をきっかけに、修理中の大天守を地上約40メートルの高さから見学してもらおうと2011年3月に開館した同施設。開館当初は入館客数の伸び悩みが見られたものの、官民挙げての誘客プロジェクトが功を奏し、2月には約11カ月間かけて入館客数50万人を突破。以来約9カ月間で新たに50万人の来館者を迎え、今日の100万人達成となった。
当日は、同施設前の備前丸で100万人目の入館客を迎えるセレモニーを開催。石見利勝姫路市長と同市公認キャラクター「しろまるひめ」が、100万人目となった大阪府四條畷市在住の房和美さんら2人を出迎え記念品を贈呈。房さんらを祝福する様子が見られた。
「自分が100万人目ということで、ただ驚いている」と房さん。「市長にまで出迎えてもらい、うれしかった」と話し、記念品を手に笑顔を見せた。
「今日を迎えたことにホッとした思い」と開館以来同施設のスタッフを務める澤田まりさん。「大修理は50年に一度の機会。ぜひ姫路城を訪れ、壮大なスケールの大天守を間近で見学してほしい」と来館を呼び掛ける。
大修理は2015年春ごろまでを、同施設の開館は2014年春ごろまでを、それぞれ予定する。