姫路駅南口のコワーキングスペース「Robust(ロバスト)」(姫路市南駅前町)で11月9日、兵庫県内の若手農家らが集まる交流会「食福農家さん会議」が開催された。主催は「食福」(加西市)。
兵庫県内の若手農家や農家を支援する個人や法人・団体などが集まる同グループ。メンバーは約40を数え、主に有機野菜の生産に取り組む。同グループでは、生産のみならずレシピ開発や直売などの活動を通じて生産品の消費拡大にも注力。昨年から今年にかけては姫路や神戸のホテルが同グループの生産品を食材に採用し、所属する女性農家の有機野菜を使ったメニューが提供されるなど実績を重ねつつある。
同会議は2回目の開催で、当日は約20人が参加。同グループ主宰者の松尾風花さんが10月に姫路のホテルで開いた「美食スクール」の模様などの報告を行った後、野菜を使う新たなイタリアン・メニューの開発について参加者らが意見を交換。意見交換には、料理研究団体「piatto piatto(ピアット・ピアット)」を主宰する杉本敏さんもゲストとして加わり、配色や盛り付けのコツなどを参加者らにアドバイスした。
昼食を兼ねた試食会では、前回の会議で同グループが考案・開発したレシピ「米粉と野菜のパニーニ」を参加者全員で試食。調理は、ピアット・ピアットの石井利佳子さんが担当した。
「会議を通じて開発したレシピは順次商品化していきたい」と松尾さん。「今回試食したパニーニは、ロバスト内のカフェでも提供していく予定」と話す。
同会議は、県内各地で同グループに所属する農家を回りながら年に6回開催する計画。次回は来年1月に淡路島で開催する予定。詳しくはホームページで確認できる。