神戸で新型インフルエンザ感染者の確認が発表された5月16日より、姫路市内のドラッグストアではマスクの品切れ状態が続いている。
ゴダイ薬局本店(姫路市駅前町)では、5月16日の午後からマスクを求める客が押し寄せ閉店までに完売。翌、17日は用意していた4種類のマスク約600点が開店と同時に完売した。
営業本部の溝口欣也さんは「次はいつ入荷するか分からないので、今は残念ながら数と入荷日のお約束はできない。取り置きを求める電話もあるが店頭販売を優先しているので対応はしていない」と話す。使い捨てマスクを除菌して使い回す人も多いことから除菌スプレーなども売れているという。
駅周辺のドラッグストアでは各店とも同じような状態で、マツモトキヨシ駅前店では開店前からマスクを求める人の列ができ、約300点のマスクが開店直後に完売。ダイコクドラッグ姫路駅前店では200点を3回に分けた計600点を販売したが、各回とも棚に並ぶと同時に完売した。同店店長は「通常は週に2~3個しか売れない除菌剤が5日間で140個も売れた。そのほかハンドソープ、エタノール、除菌効果のあるウエットティッシュなども売れている」と話す。
当初は神戸の影響により、マスクを買う人は電車通勤者に多く、郊外より駅周辺でマスクの品切れが目立ったが、18日に姫路での感染者が確認されたことから、現在市内のドラッグストアではいずれも同じような状態が続いている。
対策に追われる姫路市は、22日まで市内の学校全校を休校することを決定。市が主催する生涯学習講座なども延期した。イベントなどの開催についての相談やインフルエンザに関する一般相談はインフルエンザ一般相談電話へ、感染などの症状などについては保険所予防課に相談するように呼び掛けているほか、予防法や対応策などを市のホームページでも紹介している。
新型インフルエンザに関する問い合わせは市の相談窓口(新型インフルエンザ一般相談電話TEL 079-224-0567、9時~17時)まで。保険所予防課(TEL 079-289-1635)でも対応する。