イーグレひめじ(姫路市本町)で5月16日、外国人観光客に姫路城の魅力と日本の文化を伝える観光ボランティアを育成する「第6期英語観光ボランティア養成講座」が始まった。
今回で6回目となる同講座は、姫路城に訪れる外国人観光客にもっと姫路の歴史や日本の文化を知ってもらうことと、外国語能力を持った人へ「生涯現役を場」を提供することを目的にNPO法人姫路コンベンションサポート(二階町、TEL 079-286-8988)が2年前から開催している。
担当の東夏子さんは「これまでの受講者は60歳以上の方が半数以上を占めていたが、今回は講座が土曜ということもあり20~64歳と幅広い年齢層の受講者が集まった。姫路だけでなく神戸からの受講者もいる」と話す。
教材は、同団体が姫路で活動する郷土歴史研究家の黒田美江子さんや、外国語ボランティア、外国人教師などの協力を得て作成したオリジナルガイドブックを使用。姫路城内の見どころや城にまつわる人物伝に加え、姫路駅から姫路城までの街の歩き方なども紹介する。
2007年から始まった同講座にはこれまで140人が参加。講座終了後はボランティアサークルなどを作りガイド活動に取り組んでいるという。今回はホームページなどを通じて受講生の募集を行っていたが締切日までに定員数に達した。次回の講座を待つ人も約30人いるという。
「姫路には年間約10万人の外国人観光客が姫路城に訪れる。現在も多くのボランティアガイドが活躍しているが全然人数が足りない。今後は英語だけでなく、中国語、韓国語のガイドも増やしていきたい」(同)とも。
第7期の講座は7月に開催する予定。お問い合わせは姫路コンベンションサポートまで。