姫路・夢前川サイクリングロード沿いの桜並木が見頃を迎えた4月9日、地元住民や自転車愛好家が花をめでる姿が見られた。
同所の桜並木は1960(昭和35)年から始まった河川改修事業に伴い植樹されたソメイヨシノ。樹齢は古いもので約50年を数える。その後、1975(昭和50)年ごろにかけ本数を増やし、現在では左右両岸のサイクリングロード(手野橋・歌野橋間)沿いの延長約8キロメートル間に続く桜並木に成長。花の時期には地元住民ほか多くの自転車愛好家が花見やツーリングに訪れることで知られる。
取材日は平日とあって人影はまばら。競技用自転車で訪れた姫路市の藤原厚志さんは「毎年この季節を楽しみに自転車で訪れる」と話し、「写真に収めたくなる景色がある度に自転車を止めるのでペースが上がらない」と盛んにシャッターを切り苦笑い。
同所ほか姫路城など旧市内のソメイヨシノは今週末にかけてが見頃。気温差から開花が遅れる旧夢前町域などでは「9日現在つぼみの状況」(姫路市夢前事務所萩原政宏さん)という。