姫路駅前・御幸通商店街の理容店に併設のオートバイ用品ショールーム「ガレージハラダショールーム」が9日、開店7周年を迎える。
1968年開業の「はらだ理容院」店内。写真奥の店頭がショールーム。
同ショールームのオーナー、原田洋孝さん(姫路市)は、レーシングプロライダー。全日本ロードレース選手権をはじめ、「8耐」の愛称で知られる「鈴鹿8時間耐久ロードレース」など、オートバイレースへの参戦経験は「数え切れないほど」と、原田さん。
原田さんのレース参戦は大学在学中に始まり、1994年には「鈴鹿4時間耐久ロードレース」で準優勝。1996年には国際ライセンスへ昇格、実績を重ねた。卒業後は自動車関連企業に就職したが、実家の理容店「はらだ理容院」(姫路市呉服町)の継承をきっかけに退職、姫路へ帰郷。その間には「レースから離れようとした時期も」と、原田さん。帰郷後は家業のかたわらレーシングチームを結成。オートバイ用品店「ガレージハラダ」(姫路市土山東の町)を拠点にレース参戦を続ける。
「レース中に負傷、三途の川を渡りかけたこともある。それでもやめられないのがオートバイ」と振り返る原田さんが、理容店の一角にショールームを開いたのは2005年。1968年開業の理容店が色濃く残す昭和ムードとの「足し算になっていない取り合わせ」(原田さん)が、通行人の目を引いてきた。
現在、原田さんはオートバイメーカー川崎重工業(神戸市中央区)とプロ契約を結び活動中。同社が市販するオートバイへのユーザーフィードバックに携わるなど、レース参戦のみならずオートバイと深く関わる生活。
「理容とオートバイは、どちらもわたしにとって大切なもの」と、原田さん。「どちらの用事でも気軽に来店してほしい」と話す。
同ショールーム、および同店の営業時間は8時30分~19時30分。月曜および第2第3火曜定休。問い合わせは、TEL 079-288-0135(両店共通)。