イーグレひめじ(姫路市本町で10月19日、姫路のご当地グルメ「姫路おでん」の新しい具材を決めるコンテスト「姫路おでん種コンテスト」の最終審査会が行われた。
姫路のご当地グルメを進化させて盛り上げようと企画された同コンテスト。8月から9月にかけて行った公募では市内外から61点の作品が集まり、アナゴやイカナゴ、タケノコ、レンコンなど姫路や播州(ばんしゅう)を代表する具材を使った作品10点が1次審査で選ばれた。
「店や家庭でも簡単にできる」ことも審査の対象となるため、審査会会場には1次審査を通過した考案者らが集まり、審査委員の目の前で調理実演を行った。
審査員7人が試食しながら外観、味覚、魅力などをそれぞれ採点した結果、西村恵美さん(姫路市在住)の「ひめじきんちゃく」が、ご当地性もあり、調理方法も複雑でなく商品化しやすいと評価され、最優秀賞に輝いた。
「ひめじきんちゃく」はアナゴの卵とじをヒントに考案されたきんちゃくで、すりおろしたレンコンと刻んだレンコンの2種類の食感が特徴。11月にB-1グランプリと同時開催する「姫路食博」のおでんコーナーで販売するほか、姫路おでん協同組合公認のおでん種として市内の飲食店でも取り扱ってもらえるよう呼び掛けるという。
西村さんは「料理を作るのが好きで、創作料理のコンテストがあればいつも応募していたが優勝はできなかった。最優秀賞に選ばれたのは今回初めてで本当にうれしい」と涙を浮かべながら話していた。