兵庫県立大学環境人間学部(姫路市新在家本町)の学生たちが現在、東日本大震災の復興支援として、自分たちで育てた野菜を被災地へ送る「野菜を送るプロジェクト」に取り組んでいる。
同プロジェクトを企画したのは同大4年生の三村麻由さん。震災後の3月14日に「自分たちで作った新鮮な野菜を被災地へ届けたい」と考え「野菜とどけ隊」を結成。ツイッターで有志を募り活動を始めた。
「夢前夢工房」(夢前町)から協力を得て、農地や種、苗などを提供してもらった同隊は、3月30日に種まきを開始。三村さんの呼び掛けに集まった学生20人が、栽培指導を受けながらホウレンソウやキャベツ、ニンジンなど13種類の野菜を植えた。
収穫は6月ごろから始まり、4回目となった7月1日にはニンジンやキャベツ、ジャガイモ、ダイコン、ナスなど段ボール13箱分の野菜を用意し、ボランティアに向かうバスに便乗して宮城県石巻市へ送った。
「野菜を届けてくれたボランティアの方から『野菜が不足していたようでとても喜んでいた』という報告を受け時は本当にうれしかった」と三村さん。「まだこれから収穫するものもあるので、引き続き被災地へ新鮮な野菜と一緒に元気を届けていきたい」という。