姫路のプラスチック成形加工メーカー「岡崎産業」(姫路市白浜町、TEL 079-245-0071)が製造・販売する「ブラジャーハンガー」が6月20日、東日本大震災の支援物資として岩手県大船渡市に送られた。
ブラジャーハンガーは、「型崩れせずきれいにブラジャーが干せるハンガー」として2005年に同社が開発。シャツやブラウスなどと一緒に干すことでブラジャーを隠すことができることから、防犯にも一役買うアイデア商品としてテレビや雑誌など多くのメディアで紹介され、これまでに10万本以上を販売している。
同製品を支援物資として送ることになったのは、岡崎善樹社長が「避難所で生活する女性が洗った下着を干すのに困っている」ことを伝える新聞記事を目にしたのがきっかけ。岡崎社長は「下着を隠せるブラジャーハンガーが役に立つのではと思いつき、同製品を支援物資として送ることを決めた」と振り返る。
今回は、第1弾として500セットを用意。「ブラジャーだけでなくショーツも一緒に干せるように」と、約1週間かけてストラップ付きの洗濯ばさみを用意し、使用例など記載した説明書も添えた。
「当社のハンガーが、女性特有の心理的負担を軽くすることにつながればうれしい。内側から美しく装ってもらうことで、一日も早く普段の生活を取り戻してもらえれば」と岡崎社長。「他にも受け入れてくれる避難所があれば対応していきたい」とも。