家庭用電源から充電できるプラグインハイブリッドカーで日本縦断にチャレンジする、自動車環境問題NGO「ZEVEX」のキャラバン隊が7月5日、姫路に到着した。
2007年から2009年にかけて手作りのプラグインハイブリッドカーで日本縦断に成功した同団体。今回は、2011年の冬に一般販売を予定するトヨタの「プリウス プラグインハイブリッド(PHV)」で挑戦する。
スタートの鹿児島市からゴールの稚内市までの3,000キロの道のりを「途中無給油」で走行するのが目標。約45リットル入るタンクを満タンにした同団体は、6月30日に鹿児島市を出発。チームで運転を交代しながらトラブルもなく順調に走行を続け、7月5日に姫路入りを果たした。
1日に使用するガソリンは1~2リットル。それ以外はトヨタのディーラーやコンビニ、一般家庭などで充電させてもらいながら走るという。燃費について同団体代表の鈴木一史さんは「リッター100ぐらいのペースで予定よりいい数字が出ている。まだ6~7リットルしか使っていないので、このままいけば無給油の日本縦断は達成できる」と話す。
「日本の電圧は100ボルトと低いので充電するのに約3時間かかる。もっと電圧を上げてほしい」と鈴木さん。「充電作業は大変だが『コンセントさえあればこんなに走れる』というプラグインハイブリッドカーの魅力を、体を張って見せていく」と意気込む。
今後は、国道2号線、1号線、4号線などの主要幹線道路を通りプラグインハイブリッドカーをPRしながらゴールを目指す。