
姫路セントラルパーク(姫路市豊富町神谷)に7月26日、アジアゾウ4頭が到着した。同園でのアジアゾウ展示は約5年ぶりとなる。
到着したのは、シュレイシュ(雄、7歳)、ゴウリー(雌、8歳)、シューティー(雌、7歳)、トゥルシー(雌、5歳)の4頭。インドから空路と陸路を経て約35時間かけて姫路に搬送された。園によると、いずれも体調に異常はなく、現在は飼育施設内で元気な様子を見せているという。
アジアゾウは国際自然保護連合(IUCN)によって絶滅危惧種に指定されている。今回の受け入れは、繁殖や飼育管理に関する研究の一環として、これまで交流のあったインドの動物園との連携により実現した。
園ではゾウの受け入れに先立ち、飼育展示施設の改修を実施。総工費は約5億円で、ゾウの生息環境に配慮した設備を導入したほか、来園者がゾウを観察できる新たな観覧スペースも整備した。インドからは飼育スタッフも同行し、日本での生活に慣れるまで現地スタッフがサポートする。
園長の西角知也さんは「ゾウは無事に到着し、落ち着いた様子で餌を食べていた。健康状態も良好と見られる。日本の夏に慣れながら体調を崩さず、一般公開の日を迎えてほしい」と話す。
日本国内で飼育されているアジアゾウは現在、31施設で計83頭。関西圏では今回の4頭を含め、4施設で計13頭の飼育となる。
一般公開は8月9日を予定している。