姫路市在住の樋熊敏さんが手がける「姫路産ぶどうワイン 2024」の予約受け付けが12月16日に始まった。
来年に向けてブドウの木の剪定(せんてい)作業を行う樋熊敏さん
樋熊さんは2016(平成28)年に中学校教師を退職後、ワイナリー巡りを趣味として始めた。その中でワイン造りへの情熱を聞き、姫路でのワイン造りを志すようになったという。2020年に姫路市夢前町の「小山内果樹園」でブドウ栽培の手伝いを始め、2021年から収穫したブドウでワインの委託醸造を始めた。
4年目を迎える今年は、三重県の「國津果實酒(くにつかじつしゅ)醸造所」に醸造を依頼。50本のスパークリングと50本のスティルワインを完成させた。12月13日に市内の飲食店で開かれた試飲会では、参加者から「辛口でドライな味わいが特徴的」と好評を得た。試飲をしたワイン専門店「ワインギャラリー Collette(コレット)」(姫路市福中町)の中谷正樹店長は「これまでで最も完成度が高い。だしやしょうゆを使った料理と相性が良い」と評価する。
来年に向けた準備も始めており、12月18日にはブドウの木の剪定(せんてい)作業を行った。樋熊さんは「将来は姫路に醸造所を設立し、完全な姫路産ワインを目指したい」と意気込む。
価格は、750ミリリットル=3,000円。予約は樋熊さんが電話(TEL 079-232-4876、19時~20時)で受け付ける。