播磨地域で活躍する人をゲストに迎え、ものの見方や考え方などを紹介する哲学講座「百人の哲学」が5月11日、姫路のコミュニティースペース「納屋工房」(姫路市本町)で開かれる。
市民らでつくる「百人の哲学委員会」がゲストを選び、インタビュー形式で紹介する同講座。今回は、播州弁研究会主宰の井上四郎さん(82)を迎え「播州弁」をキーワードに波乱万丈の人生を生き抜く井上さんの哲学に迫る。
井上さんは、兵庫県神崎郡大河内町(現・神河町)生まれ。姫路工業高校卒業後、1944(昭和19)年にインドネシア・スマトラ島で戦争を経験。その後、新聞記者や教育委員、自治会長などを経て1977(昭和52)年に神崎郡大河内町の町長になる。
現在は、播州弁研究会を主宰するほか、俳句誌「青門」編集同人として俳句界でも活躍。播州弁の川柳にイラストを添えた「播州弁川柳マンガ」の出版や展示会も開いている。
井上さんは「戦争経験や方言を見直そうと取り組んできたこれまでの活動内容などを多くの人に伝えられれば」と話す。
開催時間は19時~20時30分。参加費1,000円。地元のコミュニティーFM「FM GENKI」でも第4土曜23時~24時に放送する。