姫路を拠点に活動する舞台女優らが結成した朗読グループ「KaKoHa(かこは)」が1月25日、カフェハウス「炭焼小屋」で初公演「光る君~愛は何処へ ~やんちゃ姫 玉かつらの巻~」を行った。
同グループは昨年2月、音楽スタジオを運営する川島千津さんと姫路を拠点に活動する劇団で舞台女優として活躍している駒崎有美さんと畑中光子さんの3人で結成。グループ名の「KaKoHa」はメンバーの頭文字を取ったもの。
今回は、「春のめざめは紫の巻」(田辺聖子著、集英社文庫)の一部を朗読。30歳を迎えて「オジン」の仲間入りした光源氏と姫君とのやりとりをコミカルに描く。上演時間は約40分。演出を担当した畑中さんは「源氏物語の基本を踏まえた上で、原作にはない部分を大きく脚色している物語。現代風にアレンジした源氏物語を気楽に楽しんでほしい」と話す。
冒頭に流れるテーマソング「ゆら」は、関西を中心にピアノ弾き語りのスタイルで活動するシンガーソングライターの中村つよしさんが同公演のために作曲したもの。朗読中に流れるBGMは作曲なども手掛けるピアニストの八重尾雄太さんが作曲・演奏した。「BGMといっても映画音楽のように映像を見ながら曲を聴くのとは違い、朗読を聞いて頭に描いた映像に、臨場感を際立たせる曲を聴かせる『朗読音楽』という新しいジャンルにチャレンジできた」と八重尾さん。
畑中さんは「今後もいろいろなスペースで公演していきたい」と意欲をみせる。