日本各地の郷土凧(だこ)や創作凧が大空を舞う新春恒例のイベント「第36回 全国凧あげ祭り」が1月10日、姫路公園競馬場(姫路市広峰2)で開催される。
同イベントは、紙と竹で作る和凧の素晴らしさを伝えることをコンセプトに開催するもので、誰でも参加できるが洋凧での参加はできないのが特徴。
三角翼の洋凧「ゲイラカイト」が日本で爆発的に流行した1975(昭和50)年に、姫路玩具博物館(姫路市香寺町)の井上重義館長が「日本伝統の和凧が空から消えてしまう」と懸念を抱き開催したのが始まり。当初は同館前の田んぼで開催していたが、回を重ねるごとに参加者や見物客が増え、現在では全国の郷土凧や創作凧が集まる大規模なイベントに成長した。今回で36回目。
当日は、ねぶた絵が描かれた「津軽凧」(青森県)や風を受けると「ブーン」と鳴るバラモン凧(長崎県)などの全国の郷土凧のほか、姫路城を描いた凧(6畳)や「しろまるひめ」を描いた凧(6畳)、「赤富士」を描いた24畳分ある大凧なども登場する。
そのほか、来場者に気軽に凧揚げを楽しんでもらえるようにと、「奴(やっこ)凧」や「7連凧」などの和凧の販売も行う。
井上さんは「今年は過去最高の35団体が参加し、80種800点以上の凧が大空に揚がる。駐車スペースも十分あるので気軽に参加してもらって和凧の素晴らしさを感じてもらえれば」と期待を寄せる。
開催時間は10時30分~15時。入場無料。洋凧での参加は不可。