姫路科学館(姫路市青山)で12月19日・20日、2足歩行ロボットの性能などを競うイベント「姫路ロボ・チャレンジ 第9回大会」が開かれた。
「探す」「走る」「戦う」などさまざまな競技を通じてロボットの最先端技術や楽しさを紹介する同大会。初心者向けに行われるエントリークラスと、一般向けのスタンダードクラスを2日に分けて行う。スタンダードクラスは、世界最大の2足歩行ロボット競技大会「ロボ・ワン」の決勝トーナメントに出場できる認定大会でもあり、ロボ・ワン優勝経験者など上級者も多数参加する。
競技は、8センチや10センチの立方体を積み上げていくチャレンジステージや全長5メートルのコースを走る「ロボカーナ」、専用リングで闘う「ロボットバトルゲーム」など。競技ごとにポイントが加算され、事前に行う人気投票と合わせて優勝者が決まる。
当日の出場ロボット数はエントリークラスが32体、スタンダードクラスは16体。姫路以外にも東京や福岡など遠方からの参加者もあり、2日間で約2000人の来場者でにぎわった。
結果は、昨年同大会で3位だった姫路工業高校3年生の羽柴昂志さん(ロボット名=エクセリオンType-EF)が、バトルゲームを除くすべての競技で1位を獲得し総合優勝に輝いた。羽柴さんには賞金や決勝大会出場権のほか、姫路市長賞が授与された。
羽柴さんは「今回はロボットの安定性を強化した。全競技での1位を目指したが、バトル競技で敗れてしまい実現できなかった」と振り返る。来年4月から開設する大阪工業大学のロボット工学科に特待生として進学する羽柴さん。「これからも楽しみながらロボットを作っていきたい」とも。