JR姫路駅北側の芝生広場が7月1日、一般開放された。広さは約900平方メートル。「城を望み、時を感じ人が交流するおもてなし広場」というコンセプトに基づきデザインされた。駅前広場としては国内最大級の広さという。
同日開催されたセレモニーは石見市長のあいさつに始まり、神姫ひかり幼児園の園児が玉入れの方法でくす玉割りを行った。玉の中からは「今日からはじまるみんなの広場」「おめでとう」という垂れ幕でメッセージが現れた。その後、市会議員ら来賓が餅をまき、市民が受け取るといったコミュニケーションパフォーマンスが行われた。
オープニングスタッフで、一般社団法人「ひとネットワークひめじ」(TEL 079-224-2928)の小川陽平さんは「みんなの広場と名前のごとく、みんなが参加できる市民参加型のオープニングにするため市民と議論を交わしてきた。愛着を持ってもらえるとうれしい」と期待を込める。
「駅前の芝生広場でピクニックしたり昼寝したりと、今まででは考えられないかもしれないが、自由に使ってほしい。今日もベビーカーで散歩するお母さん方の姿がほほえましくていいと思う。駅前に人が戻ってきてにぎやかになった。ステージも市民の皆さんにイベントや活動発表などに使ってほしい」と姫路駅周辺整備室の福田陽介さん。
オープニングに参加していた山田真理子さんは「子どものころから駅前で育った者としては、水が流れ、芝生があり、ステージがあり、と姫路駅の移り変わりに驚いている。駅前に緑があると目に優しく、心も穏やかになる」と話していた。
ステージ利用の申し込みは同法人まで。