姫路市の観光なびポート(姫路市駅前町)などで4月2日、夢前川沿いの桜の名所や七福神巡りなどを紹介した「夢前川サイクルマップの配布が始まった。
姫路駅前広場活用協議会の自転車ワーキンググループが市提案型協働事業「自転車で走って楽しいまちづくり」スタートアップ事業の一環として市内の自転車活用を推進するために作成した。
サイクルマップは、観光客向けに記念品となるよう巻物状となっているものと、実際に自転車に乗る際に使いやすいように四つ折りタイプの2種類、計1000部を用意。楽しく自転車に乗ってもらうことを目的とし、姫路ツーリングクラブの協力も得て試走などを行い、この週末にも満開が予想される桜のシーズンに間に合うように完成を目指してきた。
作成に当たっては、市内の自転車専門店「CYCLESHOP TOMATO(姫路市下手野)店員の井藤さんが運営するサイト「播磨野自転車愉道のルートマップを参考に、夢前七福神巡りの他、置塩城跡や市指定文化財佐野邸などの歴史的名所、同協議会杉活ワーキンググループとのコラボレーションで作成した杉のサイクルスタンドが設置されている「夢やかた」「ヤマサ蒲鉾(かまぼこ)夢鮮館などの店も掲載した。
軽いサイクリングから上級者向けの峠越えコースに加え、2015年開催の世界遺産姫路城マラソンルートも併記。さらに、自転車安全利用五則や快適に自転車に乗るためのコツなども掲載する
同グループの東郷剛宗(たけのり)さんは「普段は自転車に乗ることが少ないので、試走が一番大変だった」と振り返り、目標とした桜の見頃直前の完成を喜ぶ。試走に協力した姫路ツーリングクラブの駒田かすみさんは「ぜひサイクルマップを入手して、大勢の方に桜のシーズンをサイクリングで楽しんでほしい」と呼び掛ける。
マップは、姫路市観光なびポートのほか、CYCLESHOP TOMATO、ヤマサ蒲鉾夢鮮館、夢やかたをはじめ、雪彦温泉やSports Authorityなどにも置く予定。