姫路のギャラリー「ギャラリーとーく」(姫路市平野町、TEL 079-288-4037)で現在、姫路を拠点に活動するアーティスト山口謙二さんの作品展「山口謙二展-鉛筆ができること-」が開催されている。
山口さんは1962(昭和37)年に姫路で生まれ、1984(昭和59)年に大阪芸術大学工芸学科陶芸専攻卒業後、顔をモチーフにした作品などを多く手掛ける。2001年には姫路地方文化団体連合協議会「黒川録朗賞」を受賞。2005年には第27回姫路市芸術文化賞「芸術賞」に選ばれる。昨年には姫路市美術館で開催されたグループ展「現代郷土作家8人展」に参加し、このころから鉛筆を背景に使った絵画を手掛けるようになる。
今回展示するのは、1,800ミリ×920ミリの水彩紙にコンテや鉛筆、色鉛筆使った「DROWING-bulb」や「DROWING-face ll」「DROWING-dog ll」など鉛筆をメーンに使用した作品のほか、紙に鉄サビを施して制作した作品など15点。
山口さんは「背景を濃い鉛筆で描く作品は約1年半前から始めた。鉛筆で何度も塗り重ねた背景は鉛を定着させている感じ。鉛の質感が伝わるように表面にはガラスを張っていない。光の当たり方で変わる鉛の表情を楽しんでもらえれば」と話す。
そのほか会場では、馬をモチーフにした作品(2,000円)、作品ブック(2,000円)、ポストカード(200円)、カンバッチ(400円)などの販売も行う。
開催時間は10時~18時(最終日は16時まで)。今月29日まで。