姫路のギャラリー「ぎゃらりー光」(姫路市立町、TEL 279-282-7236)で現在、タンザニアで生まれたモダンアート「ティンガティンガ」の作品展が開催されている。
動物や精霊などを鮮やかな色で描く「ティンガティンガ・アート」は、1960年代末にタンザニアのダル・エスサラーム郊外で誕生した絵画スタイル。創始者のエドワード・S・ティンガティンガ(1937~1972)がマゾニット(建築用合板)にエナメルペンキで動物など描いた作品が観光客らに人気となり、現在では東アフリカを代表するモダンアートとしてヨーロッパをはじめとする世界各国で高い評価を受けている。
マイケル・レヘムさんは、1973年にタンザニア南部のマサシ州に生まれる。エドワード・S・ティンガティンガと同じマクワ族出身で、エドワードのおいにあたる。15歳から「ティンガティンガ」のペインターとして活動を始めたマイケルさんは、2004年に大使館主催の展覧会のため初来日。2005年には「愛・地球博」のアフリカ共同館タンザニアブースで実演を行い同アートの知名度を高めた。2006年からは日本を拠点にし、テレビ番組に出演したり、個展や体験教室を開催するなど各地で「ティンガティンガ・アート」を広める活動を行っている。
会場には、キリンやゾウなどアフリカの動物を鮮やかな色彩で描いたものやマイケルさんが感銘を受けたという姫路城をモチーフにした作品など約60点を展示。そのほか、リクエストに応じて作品を描くライブドローイングも行う。
開催時間は11時~18時。今月24日まで。