姫路市内で12月22日、播磨一円の地域資源を発掘していこうと活動する団体「播州びいき」のメンバーが集まり、今年の活動を振り返るとともに来年の活動方針などを発表する「望年会」を開催した。
姫路出身・在住の社会人ら約10人でつくる同団体。兵庫県南西部の旧国名「播磨」(=播州)が持つ地域資源に着目し、同地域ならではの伝統や文化を「素晴らしいモノ」「すてきな風習」といったテーマで発掘し、国内外へ発信していこうと活動を続ける。
「望年会」はメンバーの大畑匡正さんらが企画。市内のコワーキングスペース「mocco(モコ)」(綿町)を貸し切り、立食パーティー形式で開いた。「手探りの運営。成果を見せられるのはこれからになりそう」と話す大畑さんの音頭で乾杯。集まった約30人が談笑する様子が見られた。
プログラムでは、流行歌の草分けとされる歌謡の一つで、民謡などの古歌をベースに明治時代の自由民権運動から自然発生したという「明治大正演歌」をテーマに活動する井上博斗さん(岐阜県在住)をゲストに迎え、ワークショップを実施。映像に歌を交えてのワークショップを行った。八重山民謡歌手の来生享子さんと西アフリカの民族打楽器「ジャンベ」奏者の森川陽介さんも来場。にぎやかに歌声を披露した。中盤には姫路市のゆるキャラ「かんべえくん」がサプライズで姿を見せ、会場を沸かせる一幕もあった。
「来年も播州の『深掘り』を続ける。併せて他地域の資源も紹介していく方針で、井上さんの『明治大正演歌』ライブも実現できれば」と大畑さん。「私たちの活動から若い播州人同士のつながりを創出していきたい」と意気込む。