姫路・京口の串揚げ店「ますだ」（姫路市城東町野田、TEL079-281-7716）が11月4日、20周年を迎えた。

鮮やかな手さばきで串を揚げる

　1993年11月にオープンした同店。席数は20席。播但線京口駅にほど近いショッピングセンター「ベネ」（同）北側の住宅街に店主の増田泰行さんが夫婦で店を開いた。「条件がいいとは言えない立地。不安もあったが、味で勝負と腹をくくりオープン当日を迎えた」と振り返る。

　同店の串揚げは「油を感じさせない」（増田さん）ことが信条。仕入れや加工に工夫を凝らした食材をごく薄い衣で包み、串揚げにする。串揚げに付けるたれは3種類を用意。塩と併せ4種類をあらかじめ手塩皿に入れて来店客それぞれに提供し、好みのたれで味わってもらう。揚げた串をさりげなく「おすすめのたれ」が入る皿の脇に置く心遣いも。「当店の串揚げは、衣に封じ込めた食材を最良の状態に加熱する究極の蒸し料理」と胸を張る。

　メニューはコースが中心。「ますだ旬彩コース」（2,850円）では、串揚げ15本に付き出しと生野菜、小鉢、吸い物が付く。「まんぷくコース」（3,900円）には旬彩コースに手羽先の空揚げ1本とアイスクリームなどを揚げるデザート串2本、雑炊をセット。「おまかせコース」はストップ制で、旬彩コースの15本を味わった後、増田さんが勧める創作串を来店客が満腹するまで時価で提供する。現在まで1人あたり最大の提供記録は86本という。ドリンクは、生ビール（中ジョッキ、530円）やチューハイ（各480円）、焼酎（480円～）、日本酒（650円～）、ソフトドリンク（各290円）など。

　「あっという間の20年。常連客をはじめとする皆さんの応援に支えられた。皆さんとの語らいを楽しみに、また明日もカウンターに立つことができれば」と増田さん。「妻と2人、この味を守り続けたい」と笑顔を見せる。

　営業時間は17時～22時。月曜定休。