姫路駅前の山陽百貨店(姫路市南町)で開催されていた「水森亜土展」に6月23日、作者の水森さんが来場し、おなじみの「お絵かきパフォーマンス」を披露した。
メルヘンな作風が特徴のイラストレーターとして現役で活動する水森さん。ネコやキスするカップルなどのキャラクターを得意とする。1970年代には、NHK教育テレビの子ども向け番組「みんなのきょうしつ」に毎回出演。透明のアクリル板にペンとスプレーを駆使しながら歌を交え、両手でイラストを描くパフォーマンスで人気を博した。イラストレーターのみならず、歌手や女優としての経歴も長い。
水森さんの作品は、7月に開店60周年を迎える同百貨店が記念催事として開催。6月19日~25日の7日間にわたり、水森さんのイラストを展示した。23日には水森さん本人が来店。会場内の特設ステージに上がり、約100人の来場客を前に歌と踊り、トークを交えての「お絵かきパフォーマンス」を披露した。
中でも子どもたちは、水森さんが放つ「亜土ちゃん節」にすっかり魅了された様子。水森さんが鮮やかな両手さばきで描くイラストを食い入るように見つめる表情や、歌う水森さんからの問いかけに体全体で応えるそぶりが印象に残るステージとなった。
「トークといい歌といい、かわいらしいイラストといい、水森さんの変わらぬ『亜土ちゃん』ぶりに感動した」と来場客の一人で姫路市在住の米田しのぶさん。「それにしても、今おいくつなんでしょう…」と指を折り、遠く昭和に思いをはせる様子を見せていた。