姫路駅前の洋館結婚式場「アルモニーアッシュ・アット・ステイト・ヒメジバンク」(姫路市南町)で5月24日、地元酒造メーカーによる日本酒の試飲会が開催され、多数の愛好家でにぎわいを見せた。
「ヤヱガキ酒造」(林田町六九谷)が主催。2012年に「ヤヱガキ グランド テイスティング」として初めて開いた。今回が2回目。4月上旬から日本酒愛好家の来場を募ったところ、日本酒離れが進むとされる若年層や女性を中心に216人の応募があった。
当日は、同社が醸造する日本酒のうち大吟醸や純米酒を中心とする約10銘柄を用意。非売品で当日限定の生酒など5銘柄も登場した。珍しいところでは、日本酒ベースのカクテル2種を提案。ピンチョスやカナッペといった洋風の酒菜(つまみ)と合わせ、洋館ならではの重厚なムードの下、立食パーティー形式で提供した。
「日本酒は好きだが、和風のつまみと合わせるのが定番の飲み方。オール洋風のお膳立ても新鮮でいい」と姫路市在住の福岡昌見さん。「若い人、特に女性の姿が多いことにも驚いた。存分に楽しみたい」と話し、今夜ばかりは「杯」ならぬクリスタル製のグラスを傾けて見せた。
同社酒造営業部の谷口奈津子さんは「酒器やつまみはもちろん、会場やBGMに至るまで洋風に徹した。楽しみ方に正解はないが、私たちの提案が日本酒を幅広い世代で再評価してもらうきっかけになれば」と期待を寄せた。