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「まち」へ寄せる「思い」多彩に-姫路で「マチオモイ帖」展

「わたしのマチオモイ帖」展の様子。姫路・大手前通りのコミュニティースペース「納屋工房」(姫路市本町)で。3月15日

「わたしのマチオモイ帖」展の様子。姫路・大手前通りのコミュニティースペース「納屋工房」(姫路市本町)で。3月15日

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 姫路・大手前通りのコミュニティースペース「納屋工房」(姫路市本町、TEL 079-263-7878)で現在、「my home town 『わたしのマチオモイ帖』」展が開催されている。

集まった「マチオモイ帖」の数々

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 「マチオモイ帖」を集めて紹介する同展。「マチオモイ帖」は、「自分にとって大切な町」や「ふるさとの町」、「学生時代を過ごした町」、「今暮らす町」などへ寄せる思いをクリエーターらが小冊子や映像で自由に表現したもので、大阪を拠点に活動する村上美香さんの作品「シゲイ帖」をルーツとする。

 「シゲイ帖」は、村上さんが自らの故郷で瀬戸内海に浮かぶ離島・因島(広島県尾道市)の港町・重井地区への思いをつづった小冊子。同作品への共感が全国のクリエーターらの間で広がりを見せたことが、同展の開催につながった。初開催は2011年6月で、大阪の会場に34冊の「マチオモイ帖」を展示。2012年には東京(2月)と大阪(5月)での開催となり、合わせて約340組のクリエーターが参加。2会場で小冊子293冊と映像51本を展示した。

 初の全国開催となる今回は、北海道から沖縄までの13会場で作品を展示。神戸会場のサテライト会場となる納屋工房には、兵庫県内の「町」をテーマに出展される「マチオモイ帖」のうち、姫路など播磨地域からの作品を中心に約30冊を展示する。

 「同展にも携わり、神戸でデザインスタジオを営む堀内康広さんからの打診もあって、姫路でのサテライト会場を受け持つことになった」と納屋工房代表の長谷川香里さん。期間中は「マチオモイカフェ」と題して会場内に飲食スペースを設け、コーヒー(350円)や紅茶(ポットサービス=350円)などのドリンクをはじめ、「キッチン サンサーラ」(亀山)のカレー(700円)や「Side of You(サイドオブユー)」(御国野町深志野)のスコーン(2個=500円)といった軽食も提供。「『マチオモイ帖』と併せて楽しむことができる」と話す。

 「同展への出展は3冊目。今回は地元の辻井地区(姫路市)を題材に採る『つじい帖』を出展する」と開催を前に姫路市在住のグラフィックデザイナー・伊勢田雄介さん。「播磨国風土記をモチーフに、史実とフィクションとを取り混ぜた内容の作品とした。一般的な郷土史やタウンガイドとはひと味違う魅力を見いだしてもらえれば」と、来場を呼び掛ける。

 開催時間は11時~19時。木曜休催。24日まで。定例イベントの「週末バー」(16日)と「読書カフェ」(19日)の開催日には、それぞれ閉場時間を翌1時と22時まで延長。入場無料。

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