姫路市の観光大使を務めるゆるキャラ「しろまるひめ」が現在、黒田官兵衛ゆかりの「赤かぶと」をかぶって変身し、2014年に放映予定のNHK大河ドラマ「軍師官兵衛」のPRに当たっている。
姫路城をかたどる帽子(かぶり物)がトレードマークの「しろまるひめ」。特別住民票を発行するなど同キャラと親密な関係を持つ姫路市のホームページで12月7日、官兵衛が愛用したとされる赤色のかぶと「朱漆塗合子形兜(しゅうるしぬりごうすなりかぶと)」をかぶる姿を披露した。同時に自身が運営するフェイスブックページにも写真をアップ。「かぶってみたよ~!(^^)!どうかな~~?!」と感想を求めた。
同キャラの変身を知ったネットユーザーらは、「かわいい」「似合う」などとコメント。一部で「城を取ったら『しろなしひめ』か『しろレスひめ』なのでは?」といった疑問の声も上がるものの、おおむね変身を歓迎する様子が見られる。
「しろまるひめが帽子を着替えるのは初めて」と同市観光交流推進室の鈴木孝典さん。左手に「軍師官兵衛」ののぼりを手にしていることから、「大河ドラマのPRに一肌脱ごうと変身に踏み切ったのでは」と同キャラの心情を思いやりながらも、「気まぐれなので、ほかののぼりを持つ可能性も否定できない」とする。
一方で変身には、中津市(大分県)でゆるキャラを務める赤かぶとの妖精「あ!官兵衛(あっかんべー)」との関連性を指摘する声も。姫路経済新聞の問い合わせに対し妖精と親しい防水工事業「プラウド」(中津市)の中尾堅太郎さんは「ツッコミどころはあるものの似合っている」と感想を寄せた。「妖精は以前から、しろまるひめとの親密な関係を望み、姫路市を通じてラブコールを続けているようだ。これを機に仲良くしてもらえれば」とも。
12月26日現在、赤かぶとをかぶる「しろまるひめ」の姿は住民票を置く姫路城周辺でも目撃情報がなく、ホームページなどの写真のみで確認できる。