姫路で住宅設備を専門に卸販売を行う今村産業(姫路市飾磨区恵美酒)は6月1日、住宅設備などの記録と顧客管理ができるソフト「『あんしん台録』ウェブ対応版」のダウンロード販売を開始した。
同ソフトは、同社が8年前に全国初のサービスとして始めた「住宅設備の長期延長保証サービス」のデータベースとして開発したシステム。今年4月から始まった「長期使用製品安全点検制度」や今月4日から始まる「長期優良住宅制度」に合わせて、全国の住宅関連の企業をターゲットに「汎用性の高いソフトに仕上げた」(同社)。
トイレ、風呂、キッチンなどの住宅設備が故障した時に「取り換えが必要な部品のメーカーが分からいない」などのトラブルを解消するため、現場の声を生かして開発したという。
同社の今村純一社長は「住宅関連の零細企業で顧客管理や設備記録をデータ化して管理している会社は少ない。『あんしん台録』は初心者でも簡単にデータを入力することができ、修理応対の業務プロセスの改善やスピードアップが期待できる。新しく始まった安全点検制度や長期優良住宅制度にも対応している」と話す。
「新しい制度の導入や不況の影響もあり、今後は社会全体が『もっと物を大事にしよう』とする流れになっていく。部品レベルで住宅設備のデータを管理するによりメーカーへの修理要請をスムーズにし、修理完了までの時間短縮になる」(同)とも。
月額料金は、グリーンプラン(年商3億円未満)=3,000円。ホワイトプラン(年商3億円以上)=5,000円。3カ月無料で利用できるお試し版も用意する。