全国各地の伝統凧が一堂に会して大空を舞う「第37回全国凧(たこ)あげ祭り」が1月9日、姫路公園競馬場(広峰2)で開催された。
全国各地の凧を動態展示で紹介する同イベント。三角翼の洋凧「ゲイラカイト」が登場した1975(昭和50)年に「日本の伝統凧の美しさや素晴らしさを知ってもらおう」と開催したのが始まり。今回で37回目。和凧の販売や組み立てサポートも行う。誰でも無料で参加できるが、和凧のみで洋凧は認められていない。
当日は、東北を代表するねぶた絵の入った「津軽凧」(青森県)や見島の「鬼ようず」(山口県)、五島列島の「バラモン凧」(長崎県)、五十崎の「けんか凧」(愛媛県)など全国の郷土凧のほか、アンパンマンや一反木綿(いったんもめん)」、姫路おでんのマスコットキャラクターを描いた創作凧など約800点 が新春の大空を舞った。
毎年和凧をテーマに開催している同イベントだが、今回は和凧以外に、中国、韓国、インドネシアの伝統凧も参加。日本玩具博物館(香寺町)の井上重義館長は「都会の真ん中でこれだけの凧が集まるのは全国でも珍しい」と話す。