姫路城で11月20日~23日、侍や町人、鎧武者などが登場し剣劇や捕物劇などを繰り広げるイベント「姫路城物語」が開催された。
同イベントは、4月から始まった大天守の工事の影響で入城者数が落ち込んでいる現状を打開するため、姫路市観光推進室が緊急集客対策として企画したもの。城内を「元禄」「侍」「戦国」の3つのエリアに区切りアトラクションや記念撮影などを行い観光客を楽しませた。
元禄エリアでは、侍や町人、まち娘などが登場。同心による捕物劇などのアトラクションを繰り広げた。侍エリアでは、侍たちによる剣劇や、プロの殺陣師による剣術指導や武家風に描く似顔絵コーナーなどを展開。戦国エリアでは、姫路城甲冑隊が登場し迫力のあるアトラクションのほか、口上や勝鬨など披露した。
そのほか、衣装を身に着けて城内を散策できる「お姫様・お殿様体験コーナー」や時代劇に登場するような人物に描く似顔絵コーナー、1日500人限定で抹茶や和菓子を提供するお茶席なども用意した。岡山から訪れた鈴木さとみさんは「ただ見るだけでなく剣術指導に参加できて楽しかった」と話していた。
同室の白谷富美雄主幹は「城内でアトラクションを行なったり、茶室を設けて飲食を許可したのは今回が初めて。準備期間が短かったが予想以上の反響で、アンケートも『非常に良かった』という評価が圧倒的に多く、またやってほしいという声もあった」と話す。「来年3月から天守閣が見学できるようになるので混雑が予想されるが、状況を見ながらまた開催できるよう調整していく」とも。