特別展「画業50年のあゆみ 黒井健 絵本原画展」が現在、姫路文学館(姫路市山野井町)で開催されている。
同展では絵本画家・黒井健さんのイラストレーター時代のカット作品のほか、「うまれてきてくれてありがとう」(にしもとよう作)、子どもの創造力とは何かを問いかけるという「まっくろ」(高崎卓馬作)などの新作絵本、自ら文章を書いた画文集「ミシシッピ」などの原画約200点を展示している。
黒井さんは1947(昭和22)年生まれで25歳のときイラストレーターとして独立。1976(昭和51)年に絵本「あめってあめ」で絵本画家としてデビューした。主な作品に「猫の事務所」「水仙月の四日」(宮沢賢治作)、「手ぶくろを買いに」(新美南吉作)、「おかあさんの目」(あまんきみこ作)などがある。
同館学芸員の竹廣裕子さんは「黒井さんの絵本制作の軌跡をたどる展覧会。印刷では味わうことのできない『色鉛筆ぼかし』の技法を原画で間近に見てほしい」と呼びかける。
開催時間は10時~17時(最終入館は16時30分)。料金は、大人=800円、大高生=460円。中・小学生=220円。9月1日まで。