姫路を拠点に活動する「みんなでつくる絵本の会」が11月1日、姫路城を題材にして、子どもたちのアイデアを基にストーリーを組み立てた絵本「ひめじ城ナイト」を刊行した。
同会は、出版社「金木犀舎(きんもくせいしゃ)」(姫路市二階町、TEL 079-229-3457)が運営し、絵本作家、大学教授、元幼稚園教諭、塾講師、イラストレーター、主婦など約30人で活動する。
同絵本は姫路城に住む68匹のシャチホコたちが子どもたちの願望をかなえるために人がいなくなった夜に動き出すファンタジーの物語。姫路の小学校や学習塾、イベントなどで、子どもたちに「もしも姫路城があなたの家だったら、なにして遊ぶかな?どんなことに困るかな?どんなふうにリフォームや模様替えをするかな?」の3つのアンケートを行い、子どもたちの回答を絵本の中に反映した。
「天守から滑り降りたい」「お城をカラフルにしたい」「お城からバンジージャンプしたい」「トイレにこもる」など、子どもたちならではの発想や視点がふんだんに盛り込まれている。
企画した出版社の浦谷さおりさんは「絵本に対する子どもたちから感想が届き始め、特に絵本に登場するシャチホコが人気を集めている」と話す。「子どもたちには世界遺産である姫路城に親しみを感じてもらい、さらに姫路を好きになってもらいたい」とも。
B5判、32ページ、オールカラー。価格は1,650円。全国の書店で取り扱う。