公募型の写真展「病からの伝言~光と闇の狭間写真展~」が12月10日~12日、イーグレひめじ(姫路市本町)で開催される。
疾患・持病のある人やその家族の写真に「病」を通して伝えたいメッセージを添える同展。主催は女性起業家の高嶋ひさよさんと中川まりさん。
9月からインターネットで出展を募集し、40点の作品が集まったという。
高嶋さんは、昨年乳がんが発覚しステージ4と診断された。乳がん撲滅のために早期発見・検診を啓発しているピンクリボン活動に参加し、一人でも多くの人に「乳がん検診の大切さ」を広められるよう取り組んでいるという。
高嶋さんは「SNSで隠さずに公表し、病気に見えないように明るく振る舞う『光』の部分と、不定期にやって来る転移や死への恐怖感の『闇』の部分が自分の中で行き来していることを表に出すことで人の役に立つと分かった」と話す。「この写真展を通して、病気や障がいが特別なものでもなく、誰しもの日常生活に隣り合わせであるという事実に気付いてほしい」とも。
二分脊椎症で、歩行などに障がいのある中川さんは病と向き合った時間が「いつか誰かのためになる」と信じ、主に個展開催、作品集出版、イベント企画の活動に取り組んでいるという。
中川さんは「『病』というテーマにとらわれず、多くの人に足を運んでほしい。写真とメッセージから当事者の気持ちを読み取ってもらえる機会になれば」と呼び掛ける。
開催時間は9時30分~16時30分(最終日は16時まで)。入場無料。