出版社「金木犀舎(きんもくせいしゃ)」(姫路市二階町、TEL 079-229-3457)が8月2日、絵本「出てこい、出てこい」を刊行した。
文章は、小学5年生の大和優月君が、妹のトイレトレーニングを見守る家族の様子を兄目線で書いた。挿し絵はイラストレーターのいそのこつぶ◎さんが担当した。
大和優月君は夏休みの宿題として書いた作文が第32回ひょうご子どもの作文とコンクールで朝日小学生新聞賞を受けた。その後、優月君の祖母の美香子さんが同作文を「絵本にしたい」といそのさんに提案。書籍化にこぎ着けた。
「金木犀舎」によると、読者からは「家族のあたたかい物語に触れることができた」などの感想が届いているという。いそのさんは「大変だったことは、実在する家族を絵本にしたこと。実際に何度も優月君や妹と遊び仲良くなった。絵本が完成して家族の笑顔を見た時、絵を描く喜びを感じた」と話す。
美香子さんは「何も分からないところから始めたが、絵本を作っていく過程で関わったみんなが楽しんだからこそ、読んで楽しい絵本ができた。2人のしぐさまで表現してくれたいそのさんの絵は本当にかわいい。末永く読んでもらえたら」と話す。
A4判、32ページ、オールカラー。価格は1,300円。
「ウェルフェアキッチンろてぃ」(姫路市大野町、TEL 079-229-2338)では現在、いそのこつぶ◎さんの絵本原画展を開催している。入場無料(要ワンドリンク注文)。9月11日まで。