姫路市南部の播磨灘に浮かぶ大小40余りの家島諸島を歌にしたCDが12月8日、発売された。
家島諸島の環境に引かれ、島にある割烹(かっぽう)旅館「志みず」を毎年2回訪れ、ライブ活動を行ってきた音楽バンド「J.I.J」。メンバーの1人、ジョプリン得能さんが瀬戸内の島々の風光明媚(めいび)な光景を目にして曲にしたい、との思いからメンバーのジェームス小野田さん、五十嵐一欽さんと共に「家島の唄」を2016年に完成させた。歌詞の中にはトビが空を舞う姿や心安らぐ島々の光景を表した。今夏には、主人の帰りを待ち続けた亀が石になった、と言い伝えられている奇岩「どんがめっさん」を音頭調にした新曲を作った。
今回でライブ開催が10回目ということもあり、この2曲を収録したCDを記念に制作。制作に当たっては毎年のライブにゲスト参加したミュージシャン数人も加わり、CDジャケットの題字は渡辺柳堂さん、写真は西山新一さん(いずれも姫路市在住)が協力した。
ジョプリン得能さんは「瀬戸内にこのような心安らぐ島があることを知ってほしい。これからもずっと訪れ続けたい」と話す。