NHK姫路放送会館(姫路市元塩町)で6月17日、18日、閉館に伴う感謝イベントが行われた。
NHK神戸放送局・姫路支局の拠点として1969(昭和44)年に建てられた同館。建物の老朽化と同協会の営業拠点の再編成に伴い7月14日で閉館する。
閉館にあたり、地域の人々への感謝の気持ちをこめて開いた同イベント。会場では、NHK姫路支局の歩みを姫路の変貌を重ねて写真で紹介したほか、放送博物館が所有する懐かしの放送機器を展示した。中には、東京オリンピックの様子を全国に伝えたテレビカメラも展示した。
姫路市内から家族連れで来場した男性は「子どもの頃からの遊び場の一つ。自分と同じように育ってきたこの会館がなくなるのは何とも言えない」と話す。
同イベントでは「うたのおねえさんとどーもくんショー」も行われ、大勢の親子連れがステージショーを一目見ようと開演前から行列を作っていた。屋外では、普段間近で見られない中継車の公開も行われた。感謝イベントに参加した子どもたちは中継車に乗り込み、テレビカメラを操作したり、担当スタッフから中継の様子を聞いたりしていた。
姫路支局長の難波保廣さんは「この放送局で長い年月を過ごした。地域の皆さんに愛されて来たこの放送会館がなくなるのは本当に寂しい」と話す。