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封印の姫路モノレール大将軍駅48年ぶりに公開 駅ビル取り壊しを前に

姫路モノレール大将軍駅

姫路モノレール大将軍駅

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 48年前に廃止された「姫路モノレール大将軍駅」が8月13日、一般公開された。この見学会は、9月22日に手柄山交流ステーション(姫路市西延末)で行われる「姫路モノレール開業50周年シンポジウム」のプレイベントとして行われた。

高尾ビルの4階を貫く大将軍駅

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 同駅は10階建ての形で位置していた。同ビルが耐震問題で今月から解体が始まるため、その前に期間限定で公開する運びとなった。この公開にあたっては募集定員400人のところ、10倍を超える事前応募があった。

 同モノレールは1966年(昭和高尾ビルの4階を貫く41年)に開催された「姫路大博覧会」にあわせて開業、姫路駅と手柄山駅間の1.8キロメートルを運行していた。その後、乗客数の伸び悩みで1974年に休止。79年には廃止の運びになった。今回公開の「大将軍駅」は開業2年後の68年に廃止された。

 この公開は13日と14日の2日間限り。市担当者は「予想以上の応募に驚いた。より多くの方に参加いただけるよう、急きょ見学枠をひろげ公開初日を迎えた」と語った。家族3世代で抽選に当選した姫路市在住の吉田空我(くうが)くん(11才)は「ビルの中に駅があるのは面白い。乗って見たかった」と、興味深げな表情を浮かべた。

 9月に開かれる同シンポジウムでは姫路モノレールの魅力や歴史的価値などについて基調講演やパネルディスカッションが行われる。

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