姫路駅前の二階町商店街を東側へ抜けた道路沿いに11月1日、北欧ビンテージ雑貨店「81(yaichi)」(姫路市二階町9、TEL 079-282-6281)がオープンする。
店舗面積は30坪。同店では 日本の伝統的な用の美の概念の下、「和と北欧」をテーマに品ぞろえを行う。
1950年~1970年ごろ、ミッドセンチュリーと呼ばれる時代の北欧は工芸が盛んで、日本の民芸やアジアの文化とも深く関わり、デザインなど共通するものが多くあるという。その時代の北欧ビンテージやデザイナー作品、陶磁器、ガラス器、木・金属製品、テキスタイル、家具などを主にデンマークなど、アーティストや工房の作風、経年変化ならではのテイストを踏まえながら、「美しいものや状態の良いもの」をオーナーの吉村さんが現地で買い付ける。
同店で扱う北欧テーブルウエアのほぼ全てはビンテージ品で、製造から40~50年、長いもので80年近く経過しているものもある。焼けや黄ばみなどの変色、染み、すり傷などの使い傷、ひびや欠け、貫入(釉薬上に入るひび)、さびなど「経年変化」と呼ばれる、古いものによく見る状態変化が起こっているものもある。機械ではなくハンドメードにであるため均一でない状態のものが多いのも特徴で、形状の緩やかさやよれ具合、窯の灰や陶土の不純物による黒点、釉薬の色合いや流れなども楽しめるという。
吉村さんは「アンティークや骨董(こっとう)など、逆にそれらの変化による新しい風合いに加え、当時のデザイン性や時勢による希少性など、現行のプロダクツとはまた違う魅力を堪能することができる。ビンテージ好きな方や家具にこだわる方に、ぜひご覧いただければ」と話す。
営業時間は10時~18時。