姫路の酒造メーカー「ヤヱガキ酒造」(姫路市林田町六九谷、TEL 079-268-8080)で11月26日、今年の新酒シーズン到来を告げる生原酒の蔵出しがあった。
生原酒は加熱処理などを行わない日本酒。同酒造では毎年、新酒の蔵出しに合わせ「無濾(ろ)過生原酒しぼりたて」と銘打ち提供してきた。今年の提供本数は、1800ミリリットル入り(2,499円)=5700本。720ミリリットル入り(1,365円)=6650本。いずれも本数限定で、酒造りに携わる杜氏(とうじ)ら「蔵人(くろうど)」がシーズン最初に醸した酒の「初搾り」を味わえる。
「今夏は猛暑とあって酒造好適米『山田錦』などの作柄が心配されたものの、秋には好転。例年通りの収穫で、いい酒をお届けできる」と同社営業課の細川真吾さんは、「早いところでは27日から各販売店に並ぶ予定。スッキリとしたのど越しで飲み飽きない味わいを楽しんでほしい」と話す業務課の布谷邦彦さんと共に蔵出しを喜んだ。
同酒造では、「新酒限定 にごり酒」と精米歩合50%の純米大吟醸「無濾過生原酒『無』初しぼり」の蔵出しも控える。
「にごり酒」の蔵出しは29日。1800ミリリットル入り(限定3550本、2,100円)と720ミリリットル入り(同3000本、1,155円)。順次販売店に届け、30日ごろから店頭に並ぶ。
「『無』初しぼり」(720ミリリットル=3,500円)は12月初旬の蔵出しを予定。完全予約制で、注文を受けた本数分のみ搾り冷蔵宅配便で届ける。ファクスかメールでの申し込みが必要。締め切りは12月3日。