姫路駅前の商店街「みゆき通り」で11月22日、アーケードを飾る毎冬恒例のイルミネーション「ウィントピア」の点灯が始まった。
13回目を数える同イルミ。初点灯は2001年。南北に延びるみゆき通りのうち十二所前線以南「姫路駅前」や以北「姫路御幸通」、東西に延びる「西二階町」などの各商店街組合が、それぞれのアーケードを飾り付けることで「ひめじウィントピア」として合同開催してきた。
愛称は、神戸の冬を彩るイルミネーション「神戸ルミナリエ」をもじり「ヒメナリエ」。商店街関係者も「ヒメナリエで結構。年末恒例のイベントとして喜んでもらえれば」(2012年の点灯初日式辞より)と容認するなど、市民はもっぱら愛称で親しむ。
恒例「ヒメナリエ」も今年は様相が一変。「姫路駅前」でアーケードの架け替え工事が進むなどの事情から各商店街合同での開催を断念したという。「西二階町」の和風イルミも姿を消し、「姫路御幸通」が単独で飾り付けた「HIMEJI Wintopia MIYUKI(ヒメジ・ウィントピア・ミユキ)」のみが点灯。初日に合わせて行われてきた点灯式などのイベントも取りやめるなど、いささか寂しい幕開けとなった。
「来年は進学で姫路を離れる予定なので、通学の行き帰りに毎日見られるのは今年が最後。取りやめや区間の短縮は残念」と市内の高校に通う野田準人さん。「いろいろあると思うが、年末年始に帰省したとき無くなっていると寂しい。できればずっと続けてほしい」と話した。
点灯時間は日没前後~22時ごろ。来年1月15日まで。