姫路の中心市街地を舞台に10月27日、「姫路大道芸ワールドフェスティバル」が開催され、約1万人の人出でにぎわった。主催はNPO法人「姫路コンベンションサポート」(姫路市二階町)。
姫路駅から姫路城にかけて広がる中心市街地を舞台に繰り広げられた同イベント。今回が6回目。メーンストリート「大手前通り」やアーケード街「みゆき通り」「二階町」「西二階町」といった街路をはじめ4月に完成したJR姫路駅前の半地下式公共庭園「サンクンガーデン」など「まち」全体をステージに見立て、観光客や買い物客の回遊を狙った。イベントには大道芸人17組と地元の獅子舞保存会4組が参加。特設のステージに出演したり街路を練り歩いたりと、道行く人の間近でパフォーマンスを披露した。
併せて東御屋敷跡公園(本町)では、熱気球愛好家団体「播磨風船飛行隊」が小学生70人を対象に熱気球教室を実施。教室には芸人や獅子も顔を見せ、参加者や気球を見守る人々を喜ばせた。
「イベント全体の盛り上げには新設の観覧ポイント『サンクンガーデン』が特に寄与してくれたように感じる」と同NPOの玉田恵美理事長。「駅を下りてすぐとあって人通りが多く、(半地下式で)見下ろしやすい場所だけによく目を引いた。同庭園のにぎわいが、庭園からつながるアーケード街へ、さらに東御屋敷跡公園へと向かう人の流れをもたらしてくれたことで、楽しみながら市街地を回遊してもらうという目的をよく達成できたと感じる」とイベントを振り返った。