米国グーグルが4月1日、同社提供の無料地図サービス「グーグルマップ」上に公開した「宝探しモード」で現在、姫路城の姿が確認できる。
17世紀の海賊「キャプテンキッド」が残した「宝の地図」をデジタル化したという同モード。ソースとなる「宝の地図」は、昨年インド洋で発見されたものといい、「地図には複雑に暗号化された記号がちりばめられていた」と同社日本法人の野村達雄さん。「グーグルマップ上に公開することで、ユーザーと協力して記号の謎を解明、宝の発見につなげたい」と話す。
同モードでは、道路や鉄道路線といった一般的な地図情報を簡略化。姫路城をはじめ、関西では大阪城や金閣寺、京都タワーといった建造物が目立つ仕様で、同社が昨年4月にリリースした「グーグルマップ 8 ビット」内で描いた建造物をほぼ踏襲。国宝4城では姫路城と「松本城」(長野県)が登場し、残る「彦根城」(滋賀県)と「犬山城」(愛知県)の姿はなかった。
新しいところでは随所に人物の姿を描き、京都市付近と伊賀市付近(三重県)では忍者、同じく京都市付近では刀を構える武士の、それぞれ姿が見られる。岡山市付近では、「桃太郎とイヌ・サル・キジ」が行進する姿も確認できた。
グーグルでは現在、謎の解明手順を示唆する動画を公開。動画では、複数の端末を組み合わせることでパズルを解いたり、端末上で表示した地図を実際の場所にかざしたり、同じく地図をあぶり出しの要領で熱したりする方法を紹介しているが、「宝探しは恐らくエープリルフールにちなんだジョーク・イベント」とパソコンサポート業を営む福永雅文さん(姫路市在住)。「特に『あぶり出し』は、絶対にまねしないでほしい。端末の故障のみならず、火災にもつながりかねない」と警鐘を鳴らす。「そんな人はいないと思うが…念のため」とも。
現在、同社が開設する「Google+」ページで、謎の解明につながる情報を順次公開している。