姫路・青山に10月4日、地元産魚介類をメーンに提供する居酒屋「お食事居酒屋 よさ吉」(姫路市青山西5、TEL 079-278-0590)がオープンした。
広瀬容子さんがオーナーを務め、婚約者で板前の兼田禎明さんが厨房(ちゅうぼう)に立つ同店。店舗面積は約40坪で、席数は約20席。オープンは、飲食店を開く夢を持ちながらも「家庭料理の包丁を握った経験しかないことがネックだった」という広瀬さんと、調理師免許を持ちながらもスポーツ関連企業に勤務していた兼田さんが出会ったことをきっかけに実現。「以前から自分好みの料理を提供してくれる店が少ないことに残念さを感じていたこともあり、広瀬さんに協力。再びまな板の前に立つことを決めた」と兼田さんは振り返る。
店内は、小上がりに座敷席を設けるほかカウンター席も用意。壁面にしっくいを施す左官工事などは「自分たちで作業したところもある」と兼田さん。化粧室には段差をなくし約2坪のスペースを確保するなど女性オーナー・広瀬さんならではの視点も生きる。
メニューは家庭料理風の和食がメーンで、食材には姫路言葉で「前どれ」といわれる播磨灘産の魚介類を積極的に調達。近隣徒歩圏の顧客をターゲットに、日替わりの黒板メニューで提供する。
「旬を迎えたレンコダイやシズのほか、タイラギやワタリガニもおいしくなる季節。コチやアカアシエビなど地元以外には流通しにくい食材も取りそろえる」と広瀬さんは、「ご近所の単身者や中高年世代に喜ばれるメニューを提供していきたい」と話す兼田さんと共に来店を呼び掛ける。
営業時間は15時~22時。火曜定休。