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姫路城上空にコウノトリ-兵庫記念貨幣の発行準備進む

ふるさとひょうご記念貨幣「プレミアム銀貨」の見本。原寸は直径4センチメートル

ふるさとひょうご記念貨幣「プレミアム銀貨」の見本。原寸は直径4センチメートル

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 独立行政法人造幣局(大阪市北区)で現在、姫路城を背景に飛ぶ兵庫県鳥「コウノトリ」が描かれた1000円記念硬貨「プレミアム銀貨」(ふるさとひょうご記念貨幣)の発行準備が進んでいる。

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 1947(昭和22)年に施行された地方自治法の60周年に合わせて企画された同銀貨。純銀製で直径が4センチメートル。交換価格は6000円となる。2008年から2016年までの8年間にわたり全国47都道府県の全てにちなむ図柄で順次発行が続く予定で、兵庫県分は25番目。銀貨と同時に500円記念硬貨も発行される。

 同県の図柄は昨年7月、銀貨と硬貨の主題をコウノトリ、銀貨の背景は未定と発表。同県が、図柄の下絵となる写真の一般公募を開始し、寄せられた作品の中から今年4月、銀貨と硬貨の主題に用いる写真を1点ずつ採用するとともに、銀貨の背景を姫路城に決定。背景に用いる写真は、藤田郁夫さん(神戸市在住)の作品を採用した。

 「銀貨・硬貨共8月22日に打ち初め式を挙行。来年1月の発行に向け準備を進めているところ」と造幣局広報課の岩崎光男さん。「硬貨は市中銀行での交換とするが、銀貨については通信販売形式による交換のみとし、11月上旬から申し込みを受け付ける。申し込み多数の場合は抽選を行う」と説明する。

 「銀貨の背景には、絶滅寸前だったコウノトリの保護繁殖と野生回帰に地域ぐるみで取り組む但馬(県北部地域)の風物がふさわしいのではと考えていた」と貨幣コレクターの水野雅滋さん(姫路市在住)。「今後コウノトリの数が増えれば、図柄そのままに姫路城の上空を舞う姿が見られるようになるかもしれない」と続け、「図柄は姫路と兵庫の『未来予想図』。入手を楽しみにしている」と期待を寄せた。

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