この夏実施が想定される計画停電の概要発表を受け6月25日、関西電力（以下関電、大阪市北区）は同社ホームページに「計画停電グループ検索システム」を開設し、姫路市内へ割り当てる「計画停電グループ」の概要が明らかになった。

　同システムによると姫路市内は、12区域の停電グループに分かれる。姫路城（姫路市本町）などを含む姫路駅前地区は主に「2-A」と「4-C」の各グループへ、同市役所（安田4）などを含む駅南地区は主に「4-G」グループへ割り当てるが、消防局など市役所庁舎周辺の一部は「緩和対象」区域に設定。停電の実施対象外とする。

　緩和対象区域は、県立姫路循環器病センター（西庄）や製鉄記念広畑病院（広畑区夢前町3）といった3次・2次救急指定病院をはじめ、姫路（市ノ郷）・飾磨（飾磨区中島）・網干（網干区新在家）の市内3警察署の周辺などにも設定し、特に公共性が高い施設への送電を確保。関電側設備の都合上停電の実施が難しい夢前町菅野地区や飾磨区英賀保地区、飾東町谷内地区の各一部など、郊外の広い範囲にも緩和対象区域の設定が見られる。

　「契約者各位には、7月上旬から順次ダイレクトメールを送付。グループの割り当てや停電を実施する場合の時間帯と月間予定など詳細を知らせる予定」と、関電コールセンター（TEL 0120-911-777）の石村さん。「多大なご心配とご迷惑をお掛けするが、体調などに十分注意しながら無理のない範囲で節電に協力してほしい」と呼び掛ける。

　関電によると、計画停電は早ければ7月2日にも実施する予定。